まなめはうす

良いニュースで、良い人生を。

ゲームクリエイターへのインタビューを集めた本「ゲームの企画書」が面白い

すべてのクリエイターに捧ぐなんて紹介されているけれど、クリエイターだけでなくむしろ目次を見てこのゲームに大はまりしたわって人は迷わず手に取って良い本だと思う。

※以下、ネタバレ含む

ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない (角川新書)
電ファミニコゲーマー編集部
KADOKAWA (2019-03-09)
売り上げランキング: 55,288

第1章 伝説のアーケードゲームゼビウス遠藤雅伸×田尻智×杉森建
第2章 国民的ゲーム『桃太郎電鉄さくまあきら×桝田省治
第3章 1000回遊べる『不思議のダンジョン中村光一×長畑成一郎
第4章 「信長」から「乙女ゲーム」まで 襟川陽一×襟川恵子×佐藤辰男

ゲームの企画書(2) 小説にも映画にも不可能な体験 (角川新書)
電ファミニコゲーマー編集部
KADOKAWA (2019-04-10)
売り上げランキング: 58,090

第1章『バーチャファイター』とゲームの操作性(鈴木裕×原田勝弘)
第2章『ダビスタ』の予想もつかないアルゴリズム(薗部博之×田谷正夫×一之瀬剛×森本茂樹)
第3章VRで感覚を統合する『Rez』(水口哲也×清水亮)

まなめはうすの賢明な読者はお気づきだと思うが、ダビスタのインタビューが一番の目当てである。学生時代は日々ダビスタの攻略本(実質血統本)を読んで過ごし、ネット環境を得て最初に作ったコンテンツはダビスタだった。競馬王とかネットで公開されている馬とはレベルが違い過ぎて、体重一周させる程度の自分では次元が違ったとしか言いようがない。それでも学生時代最も触れていたゲームを作った方のインタビューから衝撃的な発言がどんどん発されて非常に驚いた。

攻略本には全く関わっていない(どーん!)
私も最も強くする方法を知らない(どどーん!!)
レースのパラメータは4つしかない(どどどーん!!!)

まじか・・・。
あれだけ何年も何年も試行錯誤してプレイしていたゲームがたった4パラメータで決まっていただなんて、そのアルゴリズムにめっちゃ興味でてきた。ソリティ馬の方々もインタビュー中に教えて教えて言っていたけれど、その気持ちめっちゃ分かるし、そこで教えないことも含めて尊敬でしかない。本人がライフゲームが原点と言っていて、複雑に見せるためにシンプルにしていく引き算の発想は、感動すら覚えました。いやー、ハマったからこそ言葉一つ一つに驚きも感動もあって良かったです。


良い読書で、良い人生を。
ダビスタに本気で取り組んだあの数年間は、この本で感動するためにあったのではないだろうかなんて思いました。

3巻は5月10日発売!

ゲームの企画書(3) 「ゲームする」という行為の本質 (角川新書)
電ファミニコゲーマー編集部
KADOKAWA (2019-05-10)
売り上げランキング: 21,641

第1章 『ワニワニパニック』から会長までのぼりつめた男(石川祝男×相木伸一郎×小山順一朗)
第2章 『パワプロ』『みんゴルスポーツゲームの本質(谷渕弘×豊原浩司×小林康秀×村守将志)
第3章 日本ファルコム たった50人の人気ゲーム会社(加藤正幸×近藤季洋×佐藤辰男)