まなめはうす

良いニュースで、良い人生を。

私のお気に入りの本2019

私のお気に入りの本2008 150冊
私のお気に入りの本2009 73冊
私のお気に入りの本2010 54冊
私のお気に入りの本2011 91冊
私のお気に入りの本2012 60冊
私のお気に入りの本2013 53冊
私のお気に入りの本2014 33冊
私のお気に入りの本2015 65冊
私のお気に入りの本2016 184冊
私のお気に入りの本2017 149冊
私のお気に入りの本2018 142冊

今年は120冊読みました。月10冊を目標に、まあ特に増やそうとも減らそうとも思わず予定通りの結果に着地したのですが、来年は意図的に減らそうって思いました。気になった本を手当たり次第にではなく、選ぶことに時間をかけて一冊をじっくり読むようにしたいなと。まあ仕事が忙しすぎるがゆえに通勤電車の時間帯に半分寝つつ読むのはもったいないなと思うようになったからなのですが。
2019年の目標は月10冊読むでしたが、2020年の目標は月5冊までしか読まないことを目標にしていこうと思います。まずはアウトプットの時間の確保から。その次に読書を位置づけたいので。


■今年は会計に関する良い本に巡り合えた年

読んで楽しかった本。発端はスゴ本でのエントリ。会計に興味が強くてこういった本はたくさん読んできたが、それでもとても良いと思った2冊。

  • 経済で読み解く日本史① 室町・戦国時代
  • 経済で読み解く日本史② 安土桃山時代
  • 経済で読み解く日本史③ 江戸時代
  • 経済で読み解く日本史④ 明治時代
  • 経済で読み解く日本史⑤ 大正・昭和時代

    この5冊もとても楽しかった。どちらも序盤の方が楽しいのは、必要に駆られて誕生し、会計によって経済を制し、政治に影響を与えていくの、今思うとそうだったのかって思うところがある。例えば安土桃山時代あたりでなぜさまざまな仏教が勢力を伸ばしてどのようにその強さを維持したのかを、経済圏で語られるとそういうことだったのかーとなる。だからといって教科書に載せるべきかといったらそうでもない。この5冊を一押しまでできないのは、著者の余計な思想がちらほらでてきちゃったところだし、せめて最初にたてた4つの基準を最後まで通して欲しかった(文句つけたくなる程度に好きってことw)

  • 目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
  • 全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】

    これは読んで欲しくない本。アベガーアベガーって言っている人はせめてこれを読んでアベ叩きの知識を手に入れるたら良いのではないでしょうか(塩送)。この著者なりの今の経済がどれだけ失敗施策をし続けているかが分かると思うので。私も無知ながらに、かつて男性が家庭を守れたのは男性しか働いていなかったからではと考えたことがあるのですが、聞こえの良い施策って悪くあるんだなと因果関係を学びました。思想が偏ってない人は知識として得るためには読んでもよいかも。


    ■現代ホラー?ブラック企業、洗脳セミナーなどを扱った社会派ミステリ

    らんちう
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    赤松 利市
    双葉社
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    読む必要のない本。殺人事件から始まり犯人を探していくところもあるのでミステリとも言えるが、社会派作品も言えるだろう。ブラック企業だから支配人が殺されたで済む話ではない。「これといった学歴・経歴がない人でも田舎で月30万稼げる仕事」がどれほどのものか分かるだろうか。かつてのホワイトでありながらも安月給であったホテルが、残業さえすれば月30万も稼げるの、後者を望む人だっていないわけではない。経営者視点でその方が利益が出るのも安易に想像できる。社会にとってNGとなったことでも、需要という意味でなくならない存在、不要悪とでもいうのだろうか、それが経営者側からも使用者側からも書かれるあたりが好きでした。

    ■これを恋愛小説と言ってはいけないでしょうか

    読んでから調べた本。私は府中三億円事件については全く知らなかった。予備知識も何もない状態でこの本を読んで、それからwikipediaで当時の報道やニュースを調べた。彼が本物かどうかは分からないけれど、本物なのでは!?と疑われていることが読んでみようと思わされた。当時考察した人には発見だったり穴があったりするのかもしれないけれど、一つのなろう発の恋愛小説としてだっておすすめできる一冊だと思う。続きあるのかな…、期待しています!


    ■「お金」「仕事」「恋愛」を論理的に説明する

    論理ガール 〜Lonely Girl〜 人生がときめく数学的思考のモノガタリ
    深沢真太郎
    実務教育出版
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    読んで否定して欲しい本。もちろん論理的に。Amazonで☆1つと☆5つが半々に分かれているのを、読んだ私も納得できるし、私は☆5つの方の評価側にたつ人間だ。私も数学科卒の人間なので数学的考え方でそうそうそういう考え超分かるってところがあってニンマリしたり、「くっつける、分ける、逆にする、ずらす」といった分からない人にも丁寧に教えるのやさしいなと思ったり。ただ単に自己啓発本じゃねーか、この理論は自分には合わないって思ったら絶対つまらない評価にしかならない本だろう。ちょうどこの本を読む前に会社で褒め活はどうだろうかと相談されたこともあって、この本で仕事で大切なことは褒めることだ的な内容には爆笑せざるをえなかった。ぶっちゃけ証明の否定なんて前提否定すれば一発なんだけれど、証明自体はなかなか覆せるものでもないので、「正しい」のである。「納得できるか」はおいといて。

    ■王道の青春小説

    君と漕ぐ: ながとろ高校カヌー部 (新潮文庫)
    武田 綾乃
    新潮社 (2019-01-27)
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    最後にラノベ枠。「あなたの歌声が、わたしを捕まえた」や「冴えない彼女の育てかた Memorial2」とだいぶ迷ったけれど、これからも続いていくところに期待を寄せて。確か昨年はラノベ枠で生け花の本だったし、私はマイナー部活で青春物語されるのが好きなのかもしれない。ちなみに、我が母校(高校)には漕艇部があり、県内には2校しかないので2分の1で全国大会に行けます!がうたい文句だったw タイトルから「私」と「君」がこれで良いのかちょっと考えたりしたので、続刊も期待してます(2巻出てたの今気づいたw


    ★おまけ:嫁の今年の一冊

    青い海の宇宙港 春夏篇 (ハヤカワ文庫JA)
    川端 裕人
    早川書房
    売り上げランキング: 189,515
    青い海の宇宙港 秋冬篇 (ハヤカワ文庫JA)
    川端 裕人
    早川書房
    売り上げランキング: 180,034
    一冊ではなく二冊だけれど。小学生がロケットを飛ばす話で、大人を巻き込んでいくあたりが良かったとのこと。私も大好きな「夏のロケット」と同じ作者なので期待できそう(まだ読んでいない)



    良い本で、良い人生を。
    2020年も良い本に出会えますように。