まなめはうす

良いニュースで、良い人生を。

映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を見た

DVDで。

マネー・ショート華麗なる大逆転 (字幕版)
(2016-06-22)
売り上げランキング: 672

ふー!

※ネタバレあり

実話にもとづき、ということで多くの人より先駆けてリーマンショックのリスクに気づいて全世界の闇に空売りを仕掛けたアウトサイダー達の物語。ただし、「華麗なる大逆転」というほど華麗ではない。むしろ、もやもやしかない。空売りにも関わらず暴落しても素直に利益に繋がらず、そこからの悪戦苦闘こそ銀行の闇がマックスハートで襲ってくる。だって彼ら(といっても共闘しているわけではなくそれぞれ別の物語なのだが)アウトサイダー達が大逆転を決めたということは、世界は破綻するのだから、ハッピーエンドなんて存在するわけがない。破綻したリーマン・ブラザーズを描くシーンには悲しみしかない。

ラスト。次は「水」だというところで、おおおおおおおお!!と膝ポンしたのはきっと私だけだろう。映画館で見ていたら皆無言で立ち上がって会話も難しい感じになっちゃうかもしれないなぁなんて思う。ブラピの無駄遣いとか言われてそう…


投資家視点では、端から端まで儲けようというのはやめた方が良いと思う。それこそ金額的には大逆転だろうが、成功する確率が低過ぎる。サブプライムローンの危うさに気づいたとしても誰しもが熱狂しているさ中、暴落の瞬間が一番動きが大きいとしても、暴落の直前が一番上がるものだし、時期もまったく分からない。それはもう密室に籠ってただ待つとしても、そこまで資金が持つか盛大なギャンブルになってしまう。私自身、賭け事は少額で大穴を狙うか大金でド本命を狙うかだと思っています。大穴に大金をつっこんでいるアウトサイダーに見えるも、事後である今となっては自分の目でみた明確な証跡をもとにド本命に賭けているんですよね。客観的な判断基準ではなく、自分で本命であるといえるだけのデータを集めることで、それが主観的にド本命だとたどり着けるか。投資のプロはそうであって欲しいと思った次第でした。

良い映画で、良い人生を。
万人にはおすすめできる作品ではないですが、興味がある方はどうぞ。

次はこちらを見る予定です