まなめはうす

良いニュースで、良い人生を。

デジタル庁に求めたいのは強制力。10年後に今のシステムがどう変わるかのプランを公開して欲しい。

話題になっていたこのニュース。利用低迷の原因分析からはじめて結果を共有していただき、その上で継続するのか、作り直しにするのか決定して欲しいけれど、その辺は公開されないのかな。

国民の情報を扱うならマイナンバーシステムと連携しろとか、プラットフォームは共通プラットフォームを使うこととか、デジタル庁が集約を進めるのならば強制力ありきのスタートであって欲しいと思っている。IT屋としては現状維持のリプレース前提で計画を立てているのだから、共通システム使えと言われてもあの手この手で無理な理由を作り上げて断ってくるだろう。予算が下がる方向への変化に対して大きな抵抗するのは企業としては当然の活動だ。最初から強制力で禁ずるしかない。あらかじめそれを使うことを前提に、各システム担当者を巻き込むのはどうだろうか。

このニュースを目にして最初に思ったことは、農業のIT化の話。生産管理をIT化することでより良い商品を作ることに大成功した!って話だけれど、黒字化できたところはほとんどない。むしろ黒字化できたところは、チェーン店向けの食材を作ったところやスーパーと販路まで提携したところだけって話。良いものを作れば売れるってわけじゃない。そもそもその”良さ”が求められているのかも分からない。良いものを求めている人はいれど、どれだけの人が求めているのかも分からない。需要が無いのに、大量に作ったらそれは売れ残るだろう。求めている良さと量に合わせて、生産計画を立てる。システムだって同じではないだろうか。品質が良ければ良いってものではない。動きさえすれば価格10分の1の方が求められるものだってあるだろう。

使うことを強制して、その上で仕様を検討し、作り上げる。作ってから共通システムの仕様に合わせてくれなんて言ったら拒否されるのは当然だ。このシステムとこのシステムは202x年までにこのシステムを使うことと決めたうえで、仕様検討段階から巻き込むのが一番だと、私の立場からは見える。あとは、できるなら、システム利用料金を取らないでくれ。高いんだよ…だから使われないんだよ…。

良い未来デザインで、良い人生を。
現在のシステム一覧と10年後のシステム一覧を公開して欲しい。未来デザイン(設計図)も無しにゴミを作るのはもうこりごりだ。そして、その未来デザインをどこまで達成できたかが、デジタル庁の唯一の評価基準(ものさし)ではないだろうか。