まなめはうす

良いニュースで、良い人生を。

自分では言語化できない分野を言葉にされるの大好き

やべっちFCの放送が19年目に突入した。なんだかんだでアニメが重複しない限り録画して見てきた番組である。それでもできるだけ生で見ようと待機していることもあって直前の番組も見てしまう。堺正章が「星みっつ!!」と叫ぶ番組は記憶に新しいが、今は「関ジャム 完全燃SHOW」が放送されている。これがなかなか好みな番組ということもあって、今や関ジャムも録画して見るようになった。私自身、音楽は大好きで欠かせない生活を送っているものの、好き好き大好き愛してるくらいしか言えずにその良さを言語化できない。だからこそプロの視点で、毎週さまざまな視点から切り込んでいくのは楽しくて仕方がない。先日、ボーカル特集で佐藤竹善さんが称えられていた回はめっちゃニヤニヤしたしw そんなそんな、音楽の言語化が好きな私がこの本に出会うのは必然の流れである。

リズムから考えるJ-POP史

リズムから考えるJ-POP史

  • 作者:imdkm
  • 発売日: 2019/10/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

はじめに アジアンカルチャーの隆盛と日本
第一章 小室哲哉がリスナーに施した、BPM感覚と16ビートの“教育”
第二章 90年代末の“ディーヴァ”ブームと和製R&Bの挑戦
第三章 m-floから考える、和製R&Bと日本語ヒップホップの合流地点
第四章 中田ヤスタカによる、“生活”に寄り添う現代版「家具の音楽
第五章 Base Ball Bearから検証する、ロックにおける4つ打ちの原点
第六章 KOHHが雛形を生み出した、“トラップ以降”の譜割り
第七章 動画の時代に音楽と“ミーム”をつなぐダンス
第八章 “人間活動”以後の宇多田ヒカル
エピローグ 三浦大知と“J-POP”以後
おわりに
解説 tofubeats

本との出会いのきっかけは「今、J-POPとは何か?「リズム」から見えてくる2010年代の変化」というエントリ。この本が凄く良いかと言われると、そこまで評価しているわけでないし(☆4つ)、タイトルにリズムを謳っているのにリズムから語られている部分は一部である。

しかし、第一章から小室哲哉の作った曲をリリース年月とBPMで分布図作って並べるとか、統計好き的にはテンション上がらざるを得ない。といっても、「音の家具」と「家具の音楽」は同じかを検証するとか意味不明だし、「4つ打ち」とかの素人置いてけぼりの単語ぽんぽん出てきて、ほんと良かった。アーティストごとに良いものを求めて様々なチャレンジをしているものと思っていたけれど、なんだかんだでグループの色というか基本的な音楽性は変わらないんだなという気づきもあった。

インターネットを生きてきた私としては「動画の時代に音楽と“ミーム”をつなぐダンス」の章でニコニコ動画について語られているところは興味深かったが、多くのニコニコ民の考察エントリを読んできたこともあってか、その辺はありらいおん氏に聞いた方がもっと詳しく面白い情報出してくれたかもしれない。本書の締めにもあるが、この本の語り口でさらなる考察がされることを期待する。


良いきっかけで、良い人生を。
ちなみに、プリリズに出会ってしまったきっかけは、Twitterでの「しゅつどうだー!」弾幕に参加したかったがためにロボカーポリーを見てそのままにしてたら、衝撃ストーリーが流れてきて気づけばプリリズを楽しみに待つようになり、気づけばキンプリといった大きなコンテンツになったのだ。世の中出会いのきっかけなんて分からないものである。

Make It!(劇場サイズ )

Make It!(劇場サイズ )

  • 発売日: 2017/04/19
  • メディア: MP3 ダウンロード