まなめはうす

良いニュースで、良い人生を。

部下の教育に失敗した話

だいぶ前に、数か月間だけ預かった部下(5〜8年目あたり)への教育を間違ったなぁというお話。

社内ニート。私の憧れの職業である。

だって、考えてみてくださいよ。与えられる仕事がないのだったら、好きなだけやりたいことができるんですよ。そこに責任は存在すらぜず、ただただ趣味プログラミングをしてても、ただ勉強をしていても、もしくはブログを書いてても怒られない。最高じゃないですか。

私が若いころにいたPJは一年サイクルで動いていたこともあって、毎年年度初めはトラブルさえなければとても余裕があったのですよ(なければ(頻繁にあった。その期間は、忙しいときに「こういうツールがあったら便利」というツールを片っ端から作ってました。最近は、会社が教育に力を入れてきたこともあって、PJ関係なく全社員がお試しできる「砂場」と呼ばれる環境で、データまで揃っていて好きなだけ演習ができるんですよ。ほんとこの環境が揃ってる今社内失業とかしたら、いろんな経験を積めるだろうし、いろんな交流できるだろうし、自分が目指す成長ができると思うんです。

そう思う私だからこそ、部下には学ぶ時間さえ与えれば成長できると思って、業務を進めなくてはいけない立場でありながらも、可能な限り時間をつくってあげたんですよ。部下になった時点で数か月後には別のPJに異動することも決まってたこともあって、そのための準備とかスキルアップとか必要と思って。

結論から言うと、私が作ってあげた時間は無駄に終わり、後日本人からも、もっと仕事をふって欲しかったと言われたのですが。

そこで、妻に「自分が成長するために上司にどんなことをして欲しいか」と聞いてみたんですよ。私は、時間が欲しい。上述の通り、時間があれば好きなだけやりたいことができる、と。これに対して「時間と、課題が欲しい」と言われた。何をやったら良いか見つけられない人は多いのだそうだ。そういう人ほど、会社から日々発信されている情報とか業務に関係ないからと見ていないのだろうか。あるいは発信され過ぎているからこそ、その中から自分の好きを見つける前に量に負けて読むことをやめてしまうのだろうか。そういう人に何があるかを教えてあげられるソムリエ能力こそ、どの他の上司よりも持っているかもしれない私だからこそ、その時に聞いて欲しかったなぁと思う。

今、時代は変わって、1on1が行われるようになり何をしたいか何を考えているのかどういう成長をしたいのか、気軽に会話できる場ができるようになった。そんな今だったら、相手に対して何かをしようと思ったら、まず相手に聞いてみることができる。どうして欲しいかは本人に聞くのが一番だと、今なら思える。

良い課題で、良い人生を。
暇だからこそ成長する人と、暇だからこそ成長しない人がいる。互いに互いが理解できないのでは、と今なら思うことができる。


10/23 11:45追記
・新人ではなく、5~8年目くらいです
・「あと日本人」ではなく、「ごじつ本人」です。日本人の単語力強い…