幡野広志さんの「なんで僕に聞くんだろう。」を読んだに同じものを
- 作者:幡野 広志
- 発売日: 2020/02/06
- メディア: 単行本
ここ1年、はてブでもよく上位に挙がってくる幡野さんの回答シリーズがまとめられた本。
たまに見ては凄いなぁと思っていたのだが、続けて読むと「幡野さんはこうやって考えて回答しているのかな」「私が他の人の悩みと向き合うにはどう考えたら良いのだろうか」ということを考えながら読み進めることになる。私は会話でも文章を書くにおいても、リアルタイムだとせいぜい一つのことを伝えるだけで精いっぱいになってしまうので、このレベルの回答をするとなったら事前の情報整理が必要で、多分ではあるが、すべての登場人物を並べてそれぞれの立場で事実、考えを分けて整理し、優先度をつけて回答しているのではないかと私は思った。きっと違うんだろうけれど、少なくともそのくらいはしないと自分では同じレベルの考えにはたどり着けないなと感心しっぱなしだった。
そんなわけで回答は悩みをぶつけた人に厳しい回答も少なくはなかったが、そういうところから藁にでもすがって悩み相談する人には、本当に対象に対して悩んでいるというよりも、自分都合だったり、不幸自慢だったり、時には加害者自身が相談してきたりもする。私も株を買うと自分に都合のいいニュースばかり探して安心しつつ暴落したら目をつむってしまうことってありますからねw 求めているコメントを言ってくれないか勝手に期待しちゃうものです。そういうやさしい言葉が欲しい人は占い師に行けばいいし(私個人の勝手なイメージ)、彼なりの正しい言葉を求めたくなったら聞いてみたら良いと思うのです。
「なんで僕に聞くんだろう。」
この本を読んだ人はあなただから聞いているのだと思う。まあ、有名な人に自分の不幸自慢をしてやさしい言葉をかけて欲しい的な人がたまにはいる(もしかしたらそういう人が大半)かもしれないけれど、当事者では見れない俯瞰的な視点での意見を聞きたい時には相談したくなるに違いない。
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良い回答力で、良い人生を。
私はあまり悩むことのない性格というか多忙の中に逃げてしまうので、自分の悩みへ向き合う方法はちょっと学べたと思っている。