ちょっと飛躍した話を書こう。
今、海外では、キャッシュレス決済が急速に普及しています。外国人観光客4000万人時代に向けて、大胆な5%ポイント還元で、日本でもキャッシュレスを一気に拡大したいと思います。 pic.twitter.com/OYEK28V9AM
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2019年2月2日
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2月に安倍首相がキャッシュレス体験ツイートをし、3月に経済産業省とキャッシュレス推進協議会がキャッシュレスキャンペーンを打ち出した。キャッシュレス・ウィークキャンペーン一覧を見ると分かるが、この時のセブンイレブンのキャンペーンは「メルペイでセブンカフェ11円」という非常に寂しいキャンペーンしか打てていないのだ。ローソンはPontaプラスを打ち出し(アリペイ使えるし)、ファミマはPayPayと連携した一方で、セブンは方向性さえ出せていない。いや、おそらく7payを考えていたのだろうが、まだまだシステムができていないため打ち出せなかったのだと思う。今思えば、この時に7payの納期が決まったのだと思う。GWには間に合わないが、7/11というセブンイレブンの日を目標に7月スタートを掲げたのだろう。納期を決められてしまった開発関係者は本当に可哀そうである。期間が足りなければバグは出る。7pay事件の真の原因は、経済産業省の大々的なキャンペーンのせいなのではというのも一理あるのではないだろうか。
経済産業省のキャッシュレス・ウィークキャンペーンがどんなものかは分からないが、どの社も盛大な還元キャンペーンをうたっているところを見ると、おそらく相当額が税金で賄われていると思う。安倍首相が5%キャッシュバックといったあたり、売上の5%が各社にばら撒かれているのではないかと推測してしまう。この推測が本当だとしたら、本当に税金の無駄遣いだと思う。あるべき姿は国がマイナンバーと結び付けてマイナンバーPayを出すべきだと思っている。それができないから競争原理の社会に任せたのだろう。それだとしたら、キャンペーン参加企業全部に配るのではなく、売上上位3社のみ還元するといった感じで絞るべきだと思う。支払方法を増やすだけで手間ばかりがかかってしまう。先日友人と上島珈琲に行ったら、なんとかPayとクレカで入力が違ってとっても会計に時間がかかった。ユーザが事前に何Payを使うかを画面で選択可能とするインタフェースを用意して欲しいものである。
キャッシュレスならばクレジットカードやSuica/PASMOで十分ではないだろうか。なぜわざわざQRコード決済なんてものをわざわざ出してきたのか。孫さんがアリババと仲良しなのでそれを参考に導入したのは分かる。そうなると孫さんが国に働きかけをしたのではないかなんて推測もしてしまう。いわゆる「中国のキャッシュレス決済利用率は98.3%」という噂を基調として押し切ったりしてそうだ。CMもバンバン流すことで、キャッシュレスキャンペーンはQRコード決済だと思っている人は多いと思う。
私の想いをまとめるとこんな感じ。
・経済産業省が今年のGWに大々的なキャンペーンをうったが、全社に還元は今回だけで、次からは一定の売上とか上位数社とかに絞るべきでは。雨後の竹の子のような状態は早く辞めて欲しい。規模大きくないと世界に勝てないのでは(そもそもローソンならアリペイ使えるし)
・小売店のレジ効率化のため、まずは消費者が何で支払うかを選択できる共通的なインタフェースを用意して選択させるべき。(大手はアイコンクリックのみ。大手以外は番号入力といった感じ)
・わざわざQRコード決済を新たに用意した理由を教えて欲しい。(利権のためを疑っている)
良い納期で、良い開発を。
品質(Q)に必要なのはそれに見合ったお金(C)と期間(D)なんですよ。開発者には当たり前でも、お客さんが分かってないと話にならないので、QCDのバランスが大切だってことは義務教育で教えて欲しい次第である。