まなめはうす

良いニュースで、良い人生を。

「残業学」で私の残業は減らすことができるか考えてみた

一番の問題は私の残業時間を減らすことができるかである。

残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? (光文社新書)
中原淳 パーソル総合研究所
光文社
売り上げランキング: 623

私は、本書の中でも述べられていた、管理職が働き方改革で部下からあぶれた仕事を巻き取ってしまい忙しくなった「抱え込み上司」にまさに当てはまるケースだ。

この本が提示した解決策は「見える化」だった。
主な項目は以下の通り。

(1)特定の人だけができることを減らすこと
(2)定期的にメンバー間の業務量調整
(3)メンバーが休んだ時に他の誰がやるか決まっている
(4)他のメンバーが何をやっているか把握させる
(5)上司はメンバーと毎日会話している

(1)は私だけしかできないことが多過ぎることは認識していて、一生懸命ドキュメントを作っているのだが、メンバーが引き受ける気がないのは頭かかえざるをえないところ。強制力を働かせていきたい。(2)はやっていないどころか、部下に負荷がかかったら私のところに集まるだけだ。(3)は部下が休んだら私が、私が休んだら…休んでないな。(4)は部下は私の作業を把握していないと思う。気を利かせている部分って契約外だからやらなくても良いって人も多く、ただやらないとメンバーが円滑に動けなかったりするもので、ちゃんと共有化していきたい。(5)会話しているけれど、私が部下のグチを聞く一方で解決するためにさらに仕事増えますよ?

あれ・・・これって私の性格的な問題が大きいのか・・・要は・・・勇気が・・・ないんでしょ?

いや、違う。

ここまで整理してやっと気づいた。

PJ全体で見える化することで平準化をはかるのは、私と部下の間での平準化ではない。このチームで平準化をしたら全員が残業するだけである。PJ全体で私と部下と下請け会社含めて私の残業だけ突出しているのだから、下請け会社も含めた全体で平準化しなくてはいけなかったのだ。いやー、これは難しい。シンプルに解決するには下請け会社の人を減らして社員増やせば単純に解決するのだけれど、優秀で抱えておきたいメンバーばかりだし、社員増やしたら赤字になってしまう。きっとこの時点でプロジェクト成立してないのだろうけれど、今社員がやらざるを得ない作業を単純作業に落とし込んで、委託できるようにしなくてはいけないのか。なかなか難易度の高い宿題にたどり着いたので、優秀なアドバイスが飛んでくるのを待って今日は終わりにしようと思う。


良い分業で、良い人生を。
顧客の曖昧な要求を単純化する技術をパターン化する方法、を考えて最初に思い浮かんだ本が「 ビジネスエリートの「これはすごい!」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術」。その理由はまた次回(この話題の次はあるのかな?)